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教育人文学部

読んではいけない「文学作品」


名作と言われて素直にそれをうけいれてしまって、本当によいのか? もしかしたら、社会に悪影響を及ぼす迷惑な作品かもしれない。そんな“迷作”リストを紹介します。リスト内容は随時追加されますので、時々のぞいてみてください。
2025年月9月24日 更新

H.G.ウェルズ「タイム?マシン」

時間?飛行家 タイム?トラヴェラー (実名はふせて、こう呼ぶほうがいいだろう)は非常に難解なことを説明していた。(橋本槇矩訳)

資本家階級と労働者階級が、それぞれ異なる生息圏を形成することで、西暦802,701年の “人類”は、エロイ(地上人)とモーロック(地下人)という二つの種に分裂進化しているのだとか。

高度な学問による科学技術の発展や公正な社会制度の誕生が、あらゆる環境ストレスを解消して進化の飽和状態をもたらし、すべてに満足しきった人類のエネルギー活動は停止して、芸術活動も知的活動も失って、四歳児なみの知性しかもたない脆弱な未来人が生み出されるそうです。

一方、すぐれた高等教育を受ける機会を奪われ、土地も持てなくなった労働者階級は、地下に追いやられて、ひたすら資本家階級のために働き続けているうちに、皮膚は白くなり、眼は巨大化し、キツネザルのような姿になってしまうそうです。

そもそもこの進化の二極化は、資本家階級による高等教育の独占がもたらしたものとされています。

富者の利益しか眼中にない教育の理想論は、結果的に貧者も富者も不幸に陥れるというウェルズの予言に、私立学校の教員として背筋の凍る思いがします。(選者:小林実)

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